溜め池ぶろぐ

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日々生まれる一滴一滴の出来事や出会いを、大切に留めておく場所として。

カテゴリ:視覚障害( 6 )

皆さま、おはようございます。
寒い日曜の朝を迎えております。
巷では、ノロウィルスなどの感染症も万延している模様、
くれぐれもお気をつけくださいませ。

さて、この日は、視覚障害者のお料理教室に行ってまいりました。
今回は私ども主催ではなく、こちら・・・

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このレシピを手にしてびっくり!
これだけのお料理をこの時間(3時間の予定)で完了できるの??
というのが、第一印象でした。

私がいただいたレシピは、「墨文字」
いわゆる、通常の文字情報です。
この他にも、点字レシピも準備されていらっしゃいました。さすがです。

レシピに沿って、講師の先生の口頭説明。
一部デモもありました。
普段使う機会が少ない食材は見本を回し、皆さんに触ったり香りを嗅いで確認してもらっていました。
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その間に、アシスタントの方々が着々と準備を…
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食材には全てラップ&マジック書き。わかりやすくていいですね。
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包丁は、バットに入れてスタンバイ。
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教室内に何台か置かれていたワゴン。
バットやボウルは使用数が多いので、この状態で収納庫から出し入れする方が効率的!
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約1時間の説明のあと、1テーブル8人くらい、2人ペアで(全盲の方はガイドさんと)
各お料理を分担し、仕上げていきます。
ある程度は下ごしらえもされているし、各テーブルに1~2名のアシスタントがつくこともあって
本当に手際よく、これだけの品数を1時間くらいで作り終えていらっしゃいました。
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綺麗な塗り盆に盛られ完成です。
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私もひと足お先にお正月気分を味わわせていただきました。

試食も終わり、後片付けも完了して、きっちり3時間。
素晴らしいです!


今回の参加は、主催者としても、ガイドとしても
参考になることが沢山あり、多くのことに気づくきっかけになりました。

と言っても、
「見えない、見えにくい」という事を補うお手伝いは必要だけれど
「何かお手伝いしなきゃ」と力む必要もなく。

この場に限らず、社会に於いても同じだと思いますが、
障害の有無に関係なく、どなたかが困っている様子が窺える時に、
「お手伝いしましょうか」「お手伝いが必要だったらおっしゃってくださいね」という
一声を掛けることができるかどうか、そんな極々シンプルなことだと思うのですが…。

現状はどうなのでしょう。


今回お世話になりました、大阪ガスさま、大阪市視覚障害者福祉協会の皆さま
本当にありがとうございました。
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by essence-since2011 | 2012-12-09 11:01 | 視覚障害
点字毎日
創刊は1922(大正11)年、以来90年に亘り
毎日新聞社が発行している世界的にも例を見ない点字新聞


突然ですが…
ご縁が繋がるって嬉しいですね。

「同行援護従業者養成研修を受けてまいりました」
「盲導犬のことを少し」とのタイトルでブログを書いたのが10月半ば。

その日、「盲の方の集まりに来られませんか?」とお声がけいただき、
2日後に参加させていただきました。
それからあれよあれよとご縁が繋がり、偶然が重なり、
昨日、「点字毎日」でお仕事をされていらっしゃる佐木氏(全盲)の講演会に
行かせていただく機会に恵まれました。

講演は、「私を支えてくれた人たち」というテーマで、
今までの生い立ちと経験をお聞きかせいただきました。

小中と地域の学校で学び、高校から盲学校に通われた佐木氏、
小学校低学年時代は、やはり「いじめ」というか「からかい」の対象になったのだそうです。

ただ、そこに「悪意」はなく、「ただ知らないだけ」
その時の先生や親御さんの適切な対応が、
級友たちにとって、佐木氏の障害を知るきっかけになり、
「納得」「理解」に繋がったそうです。

子供は、無知ゆえに時に残酷。
「なんで歩かれへんの?」
「なんで喋られへんの?」
「なんで大きな声出してんの?」
なんでなんで・・・

ここで、大抵の大人たちは
「そんなこと聞いちゃダメ」と制してしまいます。

でも、この「なんで?」こそがバリアフリー。
「言っちゃダメ」が、バリアなんですよね。

好奇心は理解の第一歩

この「なんで?」にきちんと向き合うことで、接した者たちは納得し、
理解に繋がるのだと思っています。

佐木氏も小学校高学年から、益々視力が落ち、
中学では、一人歩きもままならないくらいになったそうですが
「友達の理解のお陰で卒業することができた」と仰っておられました。

高校、大学、大学院と進学し、ご結婚されお子さんもいらっしゃる今、
ありのままを見てもらうことが大切と、授業参観に行くなど子育てにも積極的に関わり、
家事もこなし、お仕事では出張もあり(東京、長崎などへも一人で行かれていらっしゃるんだとか)
ご多忙な毎日をお過ごしのようです。


「ともに生きる」世の中を実現するためには、
お互いを知り、コミュニケーションを図ることが大切。
それが理解を深めることに繋がる。

いろんな立場の人が触れる機会を増やすことが大切だ。

というお言葉は、
私どもの活動意義にも通じるものがあり、とても勇気づけられました。
ここでは内容を端折っておりますが、数々のエピソードをお聞かせいただき
活動の原動力になったことに間違いはありません。
素晴らしい講演、本当にありがとうございました。


ところで、
点字の発祥はフランスだということ、ご存知でしたか?
手話も点字もフランス生まれなんですよ。
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by essence-since2011 | 2012-11-12 21:48 | 視覚障害
昨日の投稿→
同行援護従業者養成研修を受けてまいりました

で。

*日本に盲導犬は何頭くらいいると思いますか?

研修を受けた際、この質問に対して、
「10頭くらい?」
「50頭」
「100頭」
「2000頭」

本当に様々な回答が出ました。
それだけ一般的ではないということですよね。

正解は、1067頭。(2011年調べ)

日本で盲導犬を必要としている人は、約8000人。
普及率はかなり低いですね。

ちなみに、アメリカでは8000頭以上が、イギリスでは約4600頭が活躍中です。
イギリスの普及率は日本の約10倍だそうです。

もしかしたら、「実際に盲導犬を見たことがない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

そこで、ちょっとした予備知識として。

=街で盲導犬を見かけたら=

*じっと見たり、声をかけない
*勝手になでない
*食べ物を見せない、与えない
*近くで口笛を吹かない
*並んで歩かない

盲導犬の気が散るようなことをしないように、注意しなければいけません。

とは言うものの、盲導犬ユーザー(視覚障害者)を見かけた時は、
「何かお手伝いしましょうか」の一言をかけることができればいいですね。

慣れた方だと「結構です」という返事が返ってくるかもしれませんが
もちろん、邪険に断っているわけではありませんので^^

ご参考までに、盲導犬Q&Aをご覧になってみてくださいませ。
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by essence-since2011 | 2012-10-17 11:39 | 視覚障害
皆さま、こんばんは。

タイトルにある「同行援護従業者」
お聞きになられたことありますでしょうか?

同行援護とは…
視覚障害により、移動に著しい困難を有する障がい者等につき、
外出時において、当該障がい者等に同行し、 移動に必要な情報を提供するとともに、
移動の援護その他の厚生労働省令で定める便宜を供与することをいう。
(障害者自立支援法第5条4)

ちょっと堅い文章ですね^^;
要は、重度視覚障害の方が外出する際のガイドヘルパーです。

今回、視覚障害者の福祉制度や人権、従事者としての基礎知識、技能など
計22時間の研修を受けさせていただきました。

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障害者の人権を学ぶ機会がある度に感じるのが
差別と区別は違うと言うこと。

例えば、目が見えない人に対して、「墨字(点字に対して、晴眼者が読む文字)資料しか準備していない。」
これは、「差別」にあたるんですよね。
「点字を読むか墨字(文字)を読むか」ということが、「区別」
つまり、区別はあって然るべきですが、差別があってはいけません。
(点字だけではなく音訳という方法もあります)

一般的に、「皆さん平等に…」という声をよく聞きますが、
障害者の有無や程度に関係なく同じ情報を提供することは、もはやその地点で平等ではないと言うことを
ご理解いただければなぁと思います。

かく言う私どもの情報提供、情報支援も、まだまだ不十分。
視覚障害者の方は、essenceのホームページも名刺も、
そのままでは理解していただけませんので、
今後の課題として考えていかないといけません。

街歩きでの演習では、私たちが白杖を持つ方に完全にリードされていました。
これはもう、盲人の方の努力の賜物だと感心しきり。
歩行訓練や様々な工夫をされてきたからこその今日。
慣れた道だと一人歩きもこなされます。

でも、入ってくる情報が極端に少ないことも事実です。
そんな時、私達にできることは「より多くの情報提供をすること」
見えないからと言って伝えないのではなく、
今どこを歩いていて、何が見えて、それは何色なのか、
当事者の方は、本当に多くの情報を欲しておられることを実感いたしました。
(かと言って、ずっと喋っているのもお互い疲れます。その加減も大切ですね)

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階段の昇降(特に不規則な段差や奥行きのある階段)、バスや電車の乗降などは
一歩間違えれば大怪我に繋がりますので、とても緊張しましたが、
やはり大切なのは、「コミュニケーション」
信頼関係を築く基本ですね。
状況や場面に応じて適度なお声掛けをしながら、
できることはご本人にお任せし余計な口出し手出しをしない。
安全快適な行動ができるよう、必要かつ的確な情報提供を心がけていきたいです。

お食事シーンでの介助も実習しましたので、インプットしてきたことを
アウトプットさせていただける機会を近いうちに持ちたいと考えております。


最後に。
*日本に盲導犬は何頭くらいいると思いますか?

案外知らないものです。
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by essence-since2011 | 2012-10-16 01:56 | 視覚障害
皆さま、こんばんは。

8月29日から3日間、リーガロイヤルホテルにて第58回全国盲女性研修大会が開催され
微力ながらお手伝いに行ってまいりました。


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短期間でしたが様々な気づきがあり、本当に貴重な経験をさせていただきました。

一言で「障害者」といっても人それぞれ、様々ですが、
もう少し枠を縮めて
「視覚障害者」といっても、また人それぞれ。
お一人お一人ニーズが違ってきます。
「視覚障害者だから、こう」という、画一的な対応は通用しません。

大切なのは、当事者目線(決して簡単なことではありません)。
その為には、コミュニケーションと経験を積むことが必要となります。
お一人やお二人、もっと言えば、数人の方と接するだけでは
「知っている」ことにはならないと、身をもって思い知らされました。

更には、「盲導犬」も犬それぞれ。
排泄を例にとっても、わんちゃんによって方法が違ってきます。

室内で袋をつけてもらって用を足す子、
外の土があるところ(当然ながら、ホテル指定場所です)で
「はい、おしっこして」と声がかかってからする子、
おしめをつけてもらってからする子。

共通して言えることは、本当にしっかりと訓練されているということ。
排泄のタイミングはコントロールされ、ちゃんと「我慢」もできます。
現役盲導犬は、お漏らしはまず有り得ないそうです。

トイレの場所も、一度行ったら覚えるから「場所を変えないで欲しい」とのことでした。

袋に入った尿は、凝固剤を入れてから廃棄していらっしゃいました。
なるほど!

先のブログにも書きましたが、今回の研修大会には
全国から1000名以上の方が集られました。

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2日目は、西川ヘレンさんの講演に皆さん熱心に耳を傾けられていらっしゃいました。
講演会の後、感想を述べられていたのですが、その内容の素晴らしいこと!
もちろん、原稿はお持ちではありません。

障害があることで後ろ指をさされ、「めくら、めくら」といじめられ、
家に閉じこもった時期もあったそうです。
けれど、同じ悩みを持つ仲間に恵まれ、共に励まし合い分かち合いながら
「障害者である前に一人の人間。間違ったことさえしなければ堂々と生きればいい」と
前を向けるようになったとおっしゃっておられました。
そして、社会との結びつきができたことで、
生き甲斐を持って過ごせるようになった、と。

3日目は、高校生の吹奏楽演奏があったのですが、
その時の皆さまの表情といったら!
イキイキとしたお顔で手拍子をし、歌を口ずさみ、演奏後は拍手喝采です。
その様子を目の当たりにし涙が溢れてきました。

限られた娯楽の中で、視覚障害者にとっては「音楽」は特別。
心から楽しめ、生活を豊かにしてくれる娯楽。
この娯楽がどれほど大切か…改めて実感いたしました。

障害があろうとなかろうと、生ある限り一度でも多く
「嬉しい!」「楽しい!」「幸せ!」と
思わず笑みがこぼれる機会がありますように、願って止みません。


3日間お世話になりました大阪市視覚障害者福祉協会の皆さま、
ステージケアの真田さま、ボランティアスタッフの皆さま、
本当にありがとうございました。
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by essence-since2011 | 2012-08-31 22:42 | 視覚障害
皆さま、おはようございます。

本日8月29日~31日まで、大阪リーガロイヤルホテルにて
第58回全国盲女性研修大会が開催されます。
全国から盲女性が約1000人集られるそうです。

私も微力ながら何かお手伝いができれば…と、
ボランティア参加させていただくことにいたしました。
先日、盲の方をガイドするレクチャーを受けてきたのですが、
この研修大会のため、でした。

たった数時間レクチャーを受けただけの状態ですが、
出会いたい欲、触れたい欲、知りたい欲…満載ですので
私なりのおもてなしをさせていただければと思っております。

レクチャー時に、初めて盲導犬と接する機会にもなったわけですが、
実際、目の当たりにした盲導犬の可愛さ、お利口さに改めて感心しきり!
会場では、排泄のお世話も担当させていただきます。

大阪に来られた皆さまが、素敵な笑顔でお帰りになられますように…
ご盛会を祈念しております。


ガイドヘルパーの講座は、来月受講予定ですので、
皆さまにも何らかの形でお伝えできるよう、しっかり学んでまいります。
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by essence-since2011 | 2012-08-29 05:53 | 視覚障害

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