溜め池ぶろぐ

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日々生まれる一滴一滴の出来事や出会いを、大切に留めておく場所として。

カテゴリ:ご寄付の報告( 1 )

9月25日木曜日、肥後橋のレストラン「Hajime」にて、
米田シェフからessenceへの、寄付金の贈呈式が行われました。

それは、チャリティイベントとしての収益ではなく、
違う職種、違う場所で闘って来た、
それぞれの長い長い時間が奇跡的に重なって生まれた、
1日限りの本気のスペシャルコラボで得られた収益でした。
今回は、その贈呈式のことだけではなく、
その日の背景も含めた個人的な備忘録としても、
私、岩永が綴らせていただこうかと思います。あ、理事長やってる人です(笑)


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9月8日(月)、スペシャルコラボの舞台は「Hajime」。ということは、もちろん主役の一人は米田シェフ。
ご存知の方もおられると思いますが、
僕と米田シェフは神戸のレストランで同じ時間を過ごした元同僚でして、
それ以来の長い付き合いをさせていただいてます。
しかし、実は大阪で開業する予定は最初はなく、
そもそも「Hajime」が大阪に なかったら、この日の奇跡は生まれなかったどころか、
うちのパンを使ってもらうこともなかったかもしれません。
そう考えると、この日に向けての「運命の糸」は、
どこから絡み始めていたことになるのやら・・・。


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そして、もう一人。
ダイビル本館のリストランテ、「QUINTOCANTO 」の統括マネージャーの藤巻さん。
1年の勤務を終え横浜に戻る前に、「大阪にいる間にやっておきたかったこと」として、
米田シェフ、藤巻さん、そして僕とのコラボの話を、発案し纏め上げた言い出しっぺです。
藤巻さんとは、横浜のリストランテ「SALONE2007」 が主戦場だった頃から、
お店に通わせていただいてました。最初はシンプルに「店と客」だったはずなんです が・・・、
気がつけば何だか結びつく糸のようなものが繋がっていたのかなあって思います。
同じく米田シェフと藤巻さんも、僕が「面白い人がいる」と話した後に、
横浜に足を運んだのが始まりでした。

ただ、さすがに横浜と大阪、頻繁に交流が出来たわけではありません。
その距離を一気に縮めることになったのが、
当時を思えばまさかまさかの「SALONEグ ループ 大阪進出」の知らせでした。
本当に驚きましたし、こんな縁もあるんやなあ・・・って、
なんだか感慨深かったのを思い出します。

ま、ざっくり話すとこんな背景なのです。
そして、今思うとそれらの長い軌跡を一つ記す「点」として、
「9月8日」という日が設けられたのかなあとも思ったり。

・・・・・・と、これだけではないのです。
これだけでもお腹いっぱいなメンツのところに、
それこそ「スペシャル」な飛び入りがあったんです!!
オーグードジュールグループの代表、岡部さんです!!
この業界、特にサービスに関わる人なら知らない人はいません!!
米田シェフ率いる「Hajime」 が繰り出す料理に、
藤巻さんが一皿一皿当てたワインが振る舞われ、
岡部さんがぶっつけ本番ながら楽しそうに駆け回る。
そこにチョロッと岸部のパンも添えてもらえるという幸せ・・・。
一瞬で埋まった予約を見てもわかるように、
お客さんの期待も半端無く大きかったと思いますが、
負けないくらい僕らも当日を楽しみにしてました。
もちろん、「コラボ」なんてのは名ばかりの、
昼夜共々、全員ガチガチのゴリゴリでの営業でしたけどね。


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それを物語るのが、打ち上げでのこのテンション(笑)


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それぞれなかなか会うことも出来ず、打ち合わせや準備もままならない中、
全力でぶつかり、全力で楽しんでいただき、そして全力で楽しめたと思います。
ご来店くださったお客様含めて、この日に携わってくださった全ての人 に、
心から感謝しております。改めて、ありがとうございました。

そして、そんな特別な日の売り上げを、
「essenceに寄付したい」との申し出がありました。
「え・・・!?」と、思いもしなかった申し出に面食らい、
状況が飲み込めず絶句してる僕に対して、
それが割と自然な流れだったんだと米田シェフが話してくれました。

「藤巻さんがワインの売り上げを『一緒にやれただけでええねん』と受け取らなかった時点で、
 他の売り上げもHajimeに 残すのは違うなと思ったんです。
 だったら、ちゃんと目的を持って使ってくれるところに託そうと。」

「それに・・・・」と話を続けてくれたのは、essence設立前の話でした。

思い返せば、まだessenceの 骨格が薄ら見えてきたくらいの頃でした。
それでも「こういうの形にしたい!」と思い立ったら吉日な僕は、
米田シェフに話を持ちかけたんです。人が聞いたらどう思うんだろう、と。
そこそこ、こてんぱんにされました(笑)大義云々じゃなくて、諸々「甘い」と。
ただ、そのときはそれで良かったんです。それが目的でもありましたから。
おかげで僕は問題点を見直し、再度案を練り直す機会を得て、
設立の際に店舗さんや企業さんに説明できるだけの基盤が見えたんだと感謝しています。
もちろん、それでもまだ不確定要素があったのは事実です。
ですが、誰もやったことのない前例のない試みで、
やる前から全て予測するのは不可能です。
米田シェフに納得してもらうことに時間を割いてたら、
この団体の設立自体が危ぶまれる!・・・そう思ってスルーしました(笑)
というのは半分冗談ですが、物事にはタイミングってあります。
参加しやすい企画もあれば、しにくい企画もあります。
当時は、納得させきれなかったのもありますし、
諸々、上手く合わなかったんだと思ってました。

その後、皆さんの多大なるお力添えのもと、
今日までessenceは活動の機会をいただいています。
まだまだ微力故、皆さんにどこまで届けられてるか分かりませんが、
やらなければ気づかなかったことに気づき、分からなかったことをが分かり、
出逢えなかった人と出逢い、抱えきれないものをたくさんいただいています。

そんな歩みの中、一方で米田シェフは胸に痞えてたものがあったんだ、と。
それは「岩永さんがやることに何も協力出来なかったこと」だと告げられました。
驚きました。そんなこと、考えてもみませんでした。
「今、こんなんしてて」みたいな話を数回したくらいで、
ちゃんとessenceの話をした のは初めて持ちかけた日くらい。
それなのに、その日のことを覚えててくれたことだけでも嬉しかったのに、
ずっと気にかけてくれてたということを聞いたとき、
もうそれだけで、どれだけ嬉しかったかわかりません。

「でも、どうやって携わったらいいかなって、
 何か機会がないかなって、ずっと探してたんです。
 だから、このイベントの売り上げをどうしようかと思ったとき、
 自然な流れで『じゃ、岩永さんに』って藤巻さんとなったんです」

「自然な流れで」、そう話す米田シェフの表情を見てると、
「ああ、本当に自然にそういう流れになったんだなあ・・・」と、
何と言いますか・・・、何ですかね・・・、何とも言えない気持ちと言いますか・・・、
やはり僕にとっては「米田シェフ」という存在はとてもとても大きくてですね、
どれだけ自分の中で「あの日」をアドバイスだと糧にして来たとしてもですね、
やっぱり・・・・心のどこかでは寂しかったんだなあって思います。
寂しかったというか、認められたい人ですし、気にかけててほしい人ですし。

藤巻さんにも、「寄付目的の営業じゃねーから。お客さんに喜んでいただいて、
それに対して気持ちよくお金を払っていただいて、それをどうするかって話。
『じゃ、essenceに。』って、米田くんが言うから、『それええやん』って。」

この日は、岡部さんも遠くから、この為だけに来てくださり、

久しぶりの1日2回転にも関わらず、しっかりイベントを支えてくれた、
「Hajime」のスタッフみんなの力があってこそ成立した1日。


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その対価を受け取ることに偲びない気持ちもありましたが、
米田シェフの「やっと何かしら貢献する機会ができた」との言葉に気持ちを押してもらい、
「銀行振込とかって味気ないよね?手数料もかかるし。」と、
これまた米田シェフに諸々準備していただいての、寄付金の贈呈式を行いました。


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米田さん、藤巻さん、岡部さんが、「essenceに」 と託してくださったお気持ち、
「Hajime」のスタッフのみんな、今回のイベントに携わってくださった全ての方々に、
「こういうことに使わせていただきます!」と胸張って報告できるよう、
有益な使い道を考え、大切に、有意義に使わせていただこうと思っています。

本当に、ありがとうございました!!!


いただいた寄付金額 423,498円

特定非営利活動法人essence
理事長 岩永歩
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by essence-since2011 | 2014-10-10 22:19 | ご寄付の報告

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